大前提で、圧倒的にtoCビジネスよりtoBビジネスの方が
安定的に生活基盤を整えるだけの利益を得られるため、
普段は、対企業に対して本業ビジネスを行い、自社製品開発はサブ事業で行っております。
また、自社製品開発は設計者が一般市民に対して、設計者個人の少ない4大経営資源と
持ちうる技術で製品を作るとどのようなものが作れて、サービス提供ができるのかについて
様々な制約条件をあえて理解したうえでサブ事業を行っております。
(マーケティング・商流側の話は非常に大切ですが、今回は設計者視点での話になります)

もし、ビジネスである以上「利益」を最優先追求するものづくり関連の
ビジネスを行いたい場合は、すでに世の中に存在する付加価値の高いものに対して、
ほんの少しだけ自身の付加価値(例えば古くなった自動車の板金塗装も立派なビジネス)を
追加することで販売をすれば、知名度のある製品はある一定の顧客層に対して「売れる」
可能性は、これから知名度を上げていかなくてはいけない自社開発製品より、
まだ幾分かはましに利益につなげることは出来るのではないかと私は考えます。
(すでに社会で認知・知名度・付加価値が仕組みとしてシステム化されているのであれば、
 それを活用をするのがセオリーだと思います。)

ここで、自社製品開発の話に戻すと、
資本主義社会において、近年では個人でもものづくりができる環境が
少しづつ整ってきてはいるが、まだまだ個人や企業で「加工機」を保有することが
出来るのかが一つのポイントの分かれ目であり、「ものづくりのやれること」の範囲が
自ずと定まってくる場面が度々訪れます。

外注に加工の依頼・加工機リースなどを見積検討をする際に、
最終的にお客様に提供するコストが高額予想になることで構想設計段階から
断念をしなくてはいけないケースが多々ありました。

その中で、私は、もちうる技術と自身の興味、お客さんと成りうる人からの
ヒアリングニーズから2つのものづくりツールを
補助金で導入してみようと考えてみました。
(1つ目はすでに申請済の採択待ちになります。)
それにより1個、もしくは小ロットから生産が可能になり、
例え少量販売しかできなかったとしても在庫リスクがなく、
なおかつ、マルシェやイベントなどからの商流参入もしやすい、
自社製品開発ネタを4つ(4つとも全く異なる加工製品)携えることができることで、
1年を通して少しずつ準備を整えてようやく販路側への対応ができる状況になってきました。

日本の設計者は資本力が大きい企業の、製品や設備の設計を行うことが多く、
個人レベルの小さな規模間のものづくり経験が乏しいがために、
販売想定個数はもちろん、持ちうる技術を活かしきれない条件下での
ジレンマに困惑することが多々出てくると思います。

それでもこれから自身の製品を開発したい方にあえて伝えたいことは、
マーケティング、営業による販路開拓、小売り/商流、考えれば考えるほど、世間の情報も
膨大に存在しており、色々やらなくてはいけない雰囲気と気持ちになってしまうが、
非常にシンプルに、「カタチを適切にアウトプット」してみて、
一回、マルシェやクラファンなど、どこでもよいから販売してみることを提案します。
私は、とある自社製品を5年ほど前に、自身の持ちうる技術と
出来る加工技術条件から作りあげ販売をしましたが、
当時は大失敗をして全く売れませんでした。
今なら、当時なぜ売れなかったのかが良く分かります。

設計者であるがため、自身が作り上げたモノのみで勝負をしてしまいがちですが、
販売トータルでの「演出」を交えることで、私には今回 再チャレンジが必要です。

また、それでも足りない場合は、今はこれ以上の知識の習得インプットではなく、
お客さんや販売をするときの雰囲気から気づき・学べる方向性で
アウトプット側に反映ができるような行動が出来るとよいなと感じてます。