設備設計側の立場の現場視点から製造業全体の状況を視ると、

上流工程である製品設計側の「意見が尊重」されすぎて
開発が進んでいるように感じられる事が多々あります。
しかし、それよりも私自身が大きな問題だと感じる内容は、
上流工程である製品設計者側が、
「製品に対する要求仕様」や「自身の取り巻く環境条件を優先」ことにより、
全体バランスの歩みどころや模索の配慮が欠ける事により、
目先の利益や都合を優先した狭い視野の開発を行うことで、
作り手である製造・加工・金型等の後工程の都合意見を汲み取るだけの、
「自分たちの業務領域以外のイメージが持てていない」
設計者が数多く存在する事が製造現場側の率直なご意見問題に発展している
と感じております。
その製造・加工イメージを持てていない製品設計者に対して、
設備設計者や金型設計者を含む後工程の方達は、
必死に理解してもらおうと様々な工夫アプロ―チでご説明を凝らしますが、
下流工程側のご意見が伝わり切れず、QCDバランスを崩したり、
やり直し設計になるムリ・ムダ・ムラを引き起こすことが頻繁にあると感じます。
場合によっては、品質不具合を発生させてお客様(エンドユーザー)に
ご迷惑をおかけすることもあります。
私は、「製品設計」「設備設計」のどちらの立場でも開発をしたことがありますので、
お互いの意見の歩みどころを模索し、落としどころを探る
各縦割り社会における設計実務「仲介」の役割で活躍できればとの考えもあり、
会社員ではなく、起業をする決断をしました。
(縦割り社会の精度は各部署の責任明確化の為には必要な制度の考えも理解出来ます)