製品設計の不具合対応の考え方 ~後進の設計者に伝えていること~
後進の設計者から
「不具合対応はどのように考えればよいですか?」
とよく質問されます。
その際に私が説明している内容を
備忘録としてまとめます。
※GD3やFPAなどの不具合解析思想を参考にした
私なりの考え方になります。
不具合は「原因」ではなく「現象の連鎖」で考える
不具合対応で大切なのは、
原因をいきなり決めつけないこと
です。
私はよく
「不具合は現象の連鎖で起きている」
と説明しています。
例えば
材料
↓
加工条件
↓
組立条件
↓
使用環境
このように、
複数の現象が連鎖して不具合になる
ケースが多くあります。
設計は「ロジック」と「数字」で判断する
新しい製品を設計する際には、
設計者は
-
どのような現象が起きるか想定する
-
起きてはいけないことを考える
という思考を行います。
つまり、
一種の仮説(想定・推定)
を作って設計しています。
そしてその仮説を
-
強度計算
-
寿命計算
-
解析
などの
数値で検証する
ことで設計判断を行います。
不具合対応は「逆から考える」
不具合対応では、
この設計思考を
逆からたどる
ことが重要になります。
具体的には
-
実際に起きた現象を確認する
-
実機試験で事実を確認する
-
現象の順番を整理する
この作業を行うことで、
現象の連鎖
が見えてきます。
解析ツールは「考えるための道具」
不具合解析では
-
FTA
-
FPA
-
FMEA
-
DRBFM
-
なぜなぜ分析
など様々なツールがあります。
しかしこれらは
ツールを埋めることが目的ではありません。
本来の目的は
頭の中を整理すること
だと私は考えています。
ツールを使いながら
-
見落としはないか
-
思い込みはないか
-
仮説は正しいか
を確認していくことで、
不具合の本当の原因に近づくことができます。
不具合対応は設計力を高める
不具合対応は大変な仕事ですが、
実は
設計力を大きく伸ばす機会
でもあります。
現象を整理し、原因を追い、対策を考える。
この経験の積み重ねが
設計者としての引き出しを増やしていきます。
私自身も多くの方の考え方や設計思想に触れる中で、
日々新しい気付きがあります。
これからも様々な現場から学びながら、
設計者として成長していきたいと考えています。

コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿