ほんの少し先の「自分自身の目指したいゴール」が見定められないと、
自身の人生において
 「どのように成長を遂げていきたいか」
 「今、置かれた環境で私は満足しているのか」
 「私はこんな事を続けていて良いのだろうか」
 「そもそもどの様に成長を遂げていけば良いのかわからない」
と人生の歩んでいきたい方向性を見失ってしまう事があると思います。


人によっては、周りの状況に流される事を選択して
自身の人生の方向性そのものを成り行きに任せることで、
その様なことを考えることそのものをやめてしまおう
と考える方もいらっしゃると思います。


その様に考えることも人生の歩み方や思想は千差万別であり、
誰にも否定されることではありませんが、
「もっと明確に成長を遂げたい、とにかく頑張りたいが頑張り方が分からない」
とモヤモヤして日々を過ごしている方も一定数いらっしゃると思います。


私の場合は、ほんの少し先の目指したいゴールを設定する上で
5年先の到達しておきたいビジョンを先に描きます。
その為には3年後や1年後、半年後と、そのビジョンに対して到達しておきたい
関門レベル水準を設定します。
それにより1ヶ月先の関門レベル水準が明確に見える様になってきますので、
そこまで明確化してきたら「今日や明日は何をするべきか」を
自身の行動日程表に落とし込むことが出来ます。
ほんの少し先のゴールに向けて、軌道修正しつつも目指したいゴールに向けて
歩んでいける様に実践、コントロールをしております。
(もちろん全てうまくいくわけではないです。
 定めた関門レベルに達しないこともあります。
 レベルに達しないことはさほど問題ではなく、関門レベルも都度調整する事を行います。
 ゴールの指標があるからこそ、その目標に向けて注力を明確に続けていける
 考えになります)


例えばこれから一人前の設計者を目指す方の目標の定め方のヒントになれば良いなと思い、下記の内容を記します。


学生時代には「暗記による勉強法」「テストの点数をいかに効率よく取るためのノウハウ」
に対して注力をして頑張ってきた方もいらっしゃると思います。

その場合は「”人から与えられた”タスクの消化や業務を遂行することには
向いているかもしれません。しかし、自身で活路を見出す思想・方法論が
確立されていない受動的思考」に陥っている場合がございます。

設計者というのは、たくさんの事柄を「ただ知っている、知識がある」だけでは
業務遂行をする上では務まらない職業になります。
学生時代の勉強法で仮に「様々な事柄の暗記、テストの高得点手法ノウハウ」に
注力しすぎる方法論を実践していた場合は、引き続き知識を得ることを注力し、
実践し続けるのではなく、
「自分自身で、判断・成し遂げる選択をする為にはどの様に物事を考えたら良いのか」
「自身で決める・選定するにはどの様な情報取得や状況を作り出さないと
 自身で決め切る事が出来ないのか」
を意識することで、まずは「自身でロジカルに決めてみせる」ことを
直近目標としてみては如何でしょうか

昨今、情報は非常に世の中に溢れており、
なおかつ、根気強く調べれば、いくらでも手に入ります。

設計に大事な4力学や設計手法においても、最低限基本的なことは
きちんと習得する必要性は勿論ございます。
しかし、普段業務や判断をする上で限りなく出番が少ない情報まで含んで
「暗記」をして自分自身で何でも覚えておくことに時間を費やす注力をするのではなく、
「その情報はどこを確認しにいけばソース元も明確かつ正確な情報を瞬時に
確認できるのか。」
「誰を頼りにすれば、すぐに情報を手元に揃える事ができるのか、」
「餅は餅屋にお任せして、その道のプロに相談できる様に如何に瞬時に、
その人の元にたどり着ける様にするのか」
設計業務は人類の長い歴史で培ってきた叡智を上手く活用・利用し、
組み合わせることが重要になります。

情報が必要になった際に瞬時に手元に集めて判断出来る様にする
「自身で決めきる」ためのシステム構築をしておくことが必要ではないかと私は考えます

産業界のとしては、昨今「インダストリー4.0」や「DX推進」、
自動車業界では「CASE」「MaaS」、他にも様々なキーワードは
いくらでも調べれば出てきます。
業界の全体感を把握する事を最初の目標にしてから、
「自身の存在意義」を見出すのも別の目標の定め方としては良いのかなとも考えました。

如何でしょうか。
活路を見出すヒントになれば幸いです。