下記の写真は、使用済の廃却「液晶テレビ」を分解して、
製品の「構造」「しくみ」から「気づき・発見」を促す様子を記した写真です。

現在では、様々なSNSを通じて「使用済み都市鉱山」を
ほぼ無料で入手することが可能です。
その内容からモーターや材料等の必要部品は自身の「開発研究」に活かし、
不要な材料は「ヤード」に持っていくことで、
売却が可能で、ちょっとしたお小遣い稼ぎも可能です。

今回注目して頂きたい内容は、写真 真ん中の三角リブになります。
CADで3D形状作成を行った時点のデータ確認状態では、
如何にも形状変化による強度UPが出来ているように感じます
また、静解析のCAE計算でもきちんとデータで「数値立証」も可能になります。

しかし、現物の確認をしてみると、
「本当はこの三角リブいる?」
「思っているほどの効果は得られていないのではないか?」
と考える方もいらっしゃると思います。
(それでも必要だと判断をする設計思想の違いはもちろんございます。
 形状否定をしているわけではございません)

設計思想/机上理論に基づき、数値で立証を行っていても、
本来もつ人の「感覚」もまた、侮れないところがあります

この後、同形状の類似加工品を作成し、
三角リブ有り無し品をオートグラフで確認を行いました。

勿論 様々な条件下において、結果は異なりますが、
「私は、静解析による強度解析のみの
検証結果判断だけであれば、費用対効果からは、”不要”」と判断しました。
(残留応力などを含む別要因を含む観点においては
 技術的ノウハウも含みますので割愛しております)

設計者の皆さんどうでしょうか?
このようなベンチマークは個人でも行うことが出来ます。

ご参考頂ければ幸いです。