以前お世話になった企業で、
VA/VE活動(原価改善)をどのように進めればよいか
悩まれている設計部門がありました。

その際にお話しした、
私なりのVA/VEの考え方と進め方を備忘録としてまとめます。


製造側がVA/VEに協力しにくい理由

製造・加工側の立場から考えると、
製品設計側が考えるVA/VE提案は

  • 部品コストを下げる

  • 工程を簡略化する

  • 材料を変更する

など、

仕事の付加価値(原価・売価)を下げる提案

になってしまうことが多くあります。

そのため、

「VA/VE案ありませんか?」

と調達部門や設計部門から聞かれても、

製造側にメリットが無いため協力しづらい

という心理が働きます。


VA/VEは「設計者の姿勢」で変わる

私がよく行う方法は、
まず次のように製造側に聞くことです。

「私たちの設計で、製造現場に困りごとはありませんか?」

「もし形状変更などで作りやすくなり、品質向上とコスト低減が両立できるなら、お互いにメリットがあると思います。」

このように、

製造現場の困りごとを聞く姿勢

を見せることで、

「この設計者は現場のことを理解してくれる」

と感じてもらえることがあります。

すると、

  • 工程説明

  • 加工の工夫

  • 改善提案

などを積極的に教えていただけることがあります。


VA/VEは「関係性」で決まる

設計者と製造現場の関係が良くなると、

  • プレゼン資料を用意してくれる

  • 改善提案を持ってきてくれる

  • 工程を詳しく説明してくれる

といったケースも実際にあります。

もちろん製造側も、

VA/VE活動によって受注先が変わる可能性

があることは理解しています。

そのため、

「多少コストは下がるが、関係性は維持したい」

という判断で協力していただけることもあります。

私はこのような活動を

「種まき」

と呼んでいます。


思わぬ改善が見つかることもある

実際の事例として、

国内製造であっても

  • 航空便の隙間便

  • 船便の空きスペース

などを活用することで、

場合によっては海外製造よりも
コスト低減ができるケースもあります。

もちろん毎回うまくいくわけではありませんが、

製造現場と関係を築きながら改善の種を探す

ことが、VA/VE活動では重要だと感じています。


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